TAP 99が贈るひと夏の恋のエピソード:甘酸っぱくて忘れられない思い出〜Bittersweet Memories That Linger〜
- TAP 99
- 2024年8月17日
- 読了時間: 5分

お盆期間を過ぎると「夏も終わりか・・・」と考えたりしますが、結局9月いっぱい暑いですからね。まだまだ素麺の美味しい季節は続きます。そんなしみじみビールを飲みながら、記憶の中に残るひと夏の甘酸っぱくて忘れられない恋を思い出していたりしませんか?せっかく夏なんだからなんか甘酸っぱいエピソードちょうだいと編集部のみんなに声をかけたら結構語ってくれました。
サーコさんの恋の思い出

「オンリー ロンリー グローリー」を聴いていたころ、グループでよく遊んでいて、その中の1人が好きぴだった私。同じグループの女子に相談していたら、その子と好きぴが付き合い始めたっていうベタな思い出があります。
チャン・ポンさんの恋の思い出

小学生の時、スポーツクラブに通ってて、夏は大体キャンプに行ってたんです。いつものクラブのメンバーだけじゃなくて、他の地域のクラブとかも集まってたのですごい人数でした。
ある年のキャンプで出会った他のクラブの男の子に一目惚れして、彼と同じクラブの子に名前聞いたり友達ときゃっきゃしながら眺めてたんですけどその年は何もせず終わり、来年は絶対仲良くなるって心に決めたんですよ。次の年のキャンプでめちゃくちゃ勇気出して声をかけて、一緒に沢登りとかして仲良くなったんですけど、なんか、こう、違和感を感じてて。「それほど好きじゃないな」って・・・。
でも、その時にはもういろんな友達が徒党を組んで応援してくれてたから、もう好きじゃないと言い出せず、次の年からキャンプが「好きでもない子を好きフリをする失礼すぎるイベント」に変わりました。
グルックさんの恋の思い出

大学一回生の時のこと。先輩に淡い片思いを抱いていたのですが、その心を本人に知られ夜の学外に散歩に誘われました。先輩は何か言いたいことがあるんじゃない?と告白を促してきたので、あ、これはフラれるやつだ、と悟ったので、観念をして告白。
綺麗にフラれて一緒に専攻の作業場(美大だったので)へ戻るのですが、なんとも気持ちの整理がつかず納得できなかった悔しさから、作業部屋の前の廊下で先行く先輩を捕まえて振り向かせ、「大好きだバカヤロウ!」と叫んで先輩を置いて去りました。
曲がり際にちらりと見えた先輩は、立ち尽くして頭を抱えていましたね。恋に恋をしていた恥ずかしいお話。今思えば勘違いなので早々に終わらせてくれたことに感謝しています。
石丸さんの恋の思い出

僕がまだちっちゃかった頃、幼稚園とか小学校1年生とか、そのくらいだと思うんですけど、当時なんとなく好きだった女の子がいて、その子が確か公園で転んじゃったんですよね。で、静かに泣いているその子を僕はどうにか勇気づけなきゃ!と思って、何を思ったのか走って家に帰って、冷凍庫に入っていたお気に入りのラムネ味の棒アイスをとって、彼女にあげよう!ってしたんです。
アイスを掴んで急いで公園に戻ったんですけど、その時すでにその子のお母さんが迎えに来ていて、その子はお母さんと手を繋いで公園を出ていくところでした。僕はなんでかそれを見て止まっちゃって。
お母さんが来てくれてよかったっていう安堵と、間に合わなかったなっていう後悔みたいなのと、よくわからない感じで、そのまましばらく突っ立てて。迎えにきた僕の母が、僕が溶けてるアイスを握りしめたまま公園の入り口に立ち尽くしてる姿を見て大層驚いてたのを覚えています。
その子とはそれ以来なんとなくどう接していいかわからなくなったまま、引っ越してしまったのか、いつの間にかいなくなってました。今思えば、アイスよりもまず水道で足の怪我を洗うとか、大人を呼んでくるとか、もっとすべきことがあるだろ!って感じなんですけど、その時の僕はパニックだったのか、アイスをあげることしか思いつかなかったんですよね・・・。
ガジロウさんの恋の思い出

二十数年前、19歳くらいの頃、でしょうか。
大濠公園の花火大会に好きな子と行ったんです。すごい人の数で歩くのも一苦労。屋台で物を買うのも一苦労。それでも、イライラせず彼女に歩幅を合わせ自分なりにとても頑張る。
なんとかこの恋を成就させたい!
そして、人混みの中、彼女の手を引くと自然と握り返してくれた。
「神様ッッッ!きっと成就させるよ...!」
人混みを掻き分け、なんとか花火の場所を確保。とても綺麗。彼女も満足そうだ。最高のシチュエーション。ここが絶好のタイミングだと思い意を決する。
恋愛経験少の男子はここで“いきなり告白するのも芸がないな。浴衣姿可愛いし褒めてからの方がスマートだ”と考える。
「Sちゃん、浴衣めっちゃ似合ってる。特に菊の柄がとてもかわいい(モジモジしながら)」
すると、それまで上がっていた口角がみるみる下がっていく。
状況を把握できずあたふたする私。
そして彼女から「ガジちゃん、ぜんぜん私のことみてくれてないんだね!もう帰る!」といって人混みを掻き分けスタスタ。
「えっ!?どうしたの!?ちょっ、待てよ!(自然に出た言葉)」
結局引き留めることはできず、そのまま帰ってしまった。メール(当時はLINEなどございません)するも無視。
当然、成就もなし。
数日後に、やっと返信が。
どうやら浴衣の柄は菊ではなく朝顔だったらしい。
Sちゃん、あの時はありがとう。俺、強くなったよ。
いかがだったでしょうか?TAPメンバーの甘酸っぱい思い出たち。皆さんはどんな夏の恋がありましたか?なんなら現在進行形の人もいらっしゃるんですかね。いいなー!いいなー!恋仲!というわけで、今回の企画にぴったりな楽曲でお別れしましょう。The Verveで「Bitter Sweet Symphony」。